# SPEC-VERBAL v0.1 — 口先介入台帳 仕様(強度ラダーの事前定義) 制定: 2026-08-09 | 状態: 定義凍結・収集はこれから | 関連: WP-002(第0層)・N-003(証拠の非対称)・PR-001(+α判定とは独立) ## 一 目的と限界 当局者の為替発言(いわゆる口先介入)を一次資料から収集し、事前定義した強度で分類してエピソード窓に重ねる。目的は**記述的観察**であり、予測・売買判断には用いない(第20条)。過去エピソード(E1〜E6)への適用は**探索的・事後分析**と明記する — PR-001の+α定義に口先介入は含まれておらず、確定済み判定への遡及追加は行わない(第19条)。将来エピソードの判定変数に昇格させる場合は、別途PR-003として事前登録してからとする。 ## 二 なぜFACT化できるか 日本側のレートチェックは非公表でUNVERIFIEDが上限だが(N-003)、閣僚発言は**会見録が公文として公開**されるため、発言の存在・文言・日時はFACT化できる。N-003の非対称構造のちょうど逆側にあたる。 ## 三 対象発言者(限定列挙) 財務大臣/財務官/内閣官房長官。為替政策の権限者と政府公式スポークスに限定する。日銀総裁・審議委員は為替所管外のため対象外(為替に踏み込む発言があった場合のみ注記として別記)。匿名「政府関係者」は収集対象外(UNVERIFIED止まりで台帳の質を下げるため)。 ## 四 強度ラダー(本仕様の核・文言対応を固定) - **L0 ルーチン**: 定型の一般論。「為替市場の動向を注視している」 - **L1 注視強調**: 緊張感の付加。「高い緊張感を持って」「重大な関心を持って」注視 - **L2 憂慮・牽制**: 変動への否定評価。「急激な変動は望ましくない」「憂慮している」「投機的な動きが見られる」「一方的な動き」 - **L3 行動示唆**: 対応の予告。「あらゆる選択肢を排除しない」「断固たる措置」「適切に対応する用意」「過度な変動には対応する」 - **L4 実施言及**: 介入の実施・示唆の明言。「介入を実施した」「(実施の有無に)コメントしない」を含む事後確認型 判定規則: 一発言に複数該当は**最高レベルを採用**。同日複数発言は最高値を当日値とし回数を併記。文言が対応表にない場合はL帯の趣旨で仮判定し、対応表に追記して版を上げる(判定後の遡及変更はしない)。 ## 五 レコード形式(data/verbal/verbal.json) date_jst / time_jst(不明可) / speaker(大臣・財務官・官房長官) / level(L0〜L4) / quote(発言の要点・原文短句) / source_url(一次) / evidence_state(**FACT**=会見録・談話原文で確認/**CONFIRMED**=公式映像等/**UNVERIFIED**=報道のみ・原則収集しない) / episode_window(E1〜E6・none)。 ## 六 収集手順 一次源: 財務省「大臣記者会見」「財務官発言」ページ、首相官邸「官房長官記者会見」。定例(閣議後・火金)+臨時を週次で走査。報道は**所在特定の補助のみ**に用い、レベル判定は必ず原文で行う。過去分はE1〜E6の各窓(開始10営業日前〜半減期到達日)を優先して遡及収集する【要取得】。 ## 七 分析上の制約(事前申告) ①口先介入は全エピソードに遍在するため、**有無ではなく強度・頻度・タイミング**でしか比較できない。②円安が進むほど発言が増える内生性があり、因果の識別はn=6では不可能——記述に徹する。③E5「半減期5日が(即日崩壊せず)持った」ことの説明としては、あくまで探索的仮説の一つとして提示する。 ## 八 WP-002への接続 資金調達の四層(N-004)の下に**第0層: 口先介入**を置く。費用ゼロで発射可能な唯一の層であり、「安い実弾が希少化するほど第0層の相対価値が上がる」という限界費用仮説の含意を、本台帳の強度系列で観察可能にする。